うつ病にかかっている人の家族が言ってしまいがちな注意したいセリフ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病にかかった人の家族がどう本人に接したら良いかということに関して、「話を聴いてあげましょう」とよくいわれます。

話を聴くといっても「どう聴けばよいのだろう」と思いませんか?

注意しなければいけない話の聴き方として、ついつい家族が言ってしまうセリフ。

悩んでいることを相手が話している時に

「私も同じようなことがあるよ」

自分の経験を話すというやつです。
経験が参考になることもありますし、親近感をもってもらえる可能性があるかもしれません。
必ずしも悪いセリフではないのですが、これは注意が必要です。

「あなたと私は違う」
「一緒にしないで」

「誤解されている」
と、思われるかもしれません。

特に、思春期の子どもの場合はこの傾向が強くなります。

また、このセリフは自分の話をすることとなるので、相手の話を聴くということから遠ざかっていく可能性があります。

このように話を聴くということは結構難しいものです。

「自分はこうだから」
という自分の基準を脇に置いておくことが基本です。

話の聴き方についてどうすればわからない時は、専門家に相談してみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。