浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
うつで悩んでいるときに、サプリメントを飲んだら次の日なぜか調子が良かった。
こういう経験が会った時、
「調子がよいのはサプリメントが効いたからだ」
と思いがちです。
○○ダイエットをしたら、一週間で一キロ痩せた。
こういうときは
「○○ダイエットをしたから痩せた」
と思いがちです。
サプリメントの例を言えば、サプリメント以外の要因を考えてません。
たまたま調子が良かったかもしれないし、他の行動をしたからよかったのかもしれません。
ダイエットの例でいえば、一キロ前後の体重の変化は何もしなくても可能性があります。
また○○ダイエットをしている時は、他のことにも気をつけているかもしれないので、○○ダイエットのおかげとは限りません。
ところが、多くの人は様々な要因に目を向けず、簡単に「○○の原因は○○だ」と結論を出しやすいのです。
体験した前後に起きたことと原因を結びつけることを「原因の錯覚」と言います。
こういうことって日常的にあります。
「うつの原因は○○だ」
「あの時○○したから今日は調子がわるいのなかなぁ」
などなど。
特に心の病気の場合、原因は様々ですし、原因を特定することが解決に向かうとは限らないので、注意が必要です。
「親子関係が原因」
「自信のなさが原因」
「肩こりが原因」
「前世が原因?」
専門家らしき人にこんなこと言われたら、それこそ原因とおもっちゃいますよね。
「そういえば、あの時あんなことをされた」
「いつも~だった」
など、自分の体験の中で色んなことが結びついていって、原因の錯覚に陥ります。
上記のことが心の病気の原因であることはありません。
要因の一つじゃないかなぁと考えられることはあると思いますが(前世はどうかわかりませんが・・・)
専門家?から言われたとしても怪しい場合がありますし、テクニックとして商売をしている人もいるのでご注意を。
あなたは安易に原因を決めつけていませんか?
あなたは原因の錯覚をしていませんか?
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