臨床心理士の鈴木です。
強迫性障害の強迫行為をやめる準備のためのエクササイズ。
今回は「ゆっくりと行動する」です。
例えば、何度もドアを確認してしまう人がいるとします。
いつもは緊張してガチャガチャとやっているのかもしれません。
その時に確認してもよいのでゆっくりとやってみるのです。
スローモーションの映像みたいに。
深呼吸などをしながらやってもよいでしょう。
ドアにゆっくり近づきましょう。
ドアをみてましょう。
どんな色でしょうか?
どんま模様でしょう?
ドアノブの感触を感じてみましょう。
ドアノブはどんな感触がするでしょうか?
ざらざら?べたべた?金属っぽい?これまで意識したことがないでしょう。
そしてゆっくりとドアノブを動かしてみましょう。
その時もドアノブの感触を感じなが動かしてみてください。
これまで衝動的にやっていたことを立ち止まってゆっくりやってみるのです。
こうすることによって、強迫行為はやめられなくても切迫した感じや緊張感が弱まるかもしれません。
そして結果的に衝動が弱くなっていくこともあります。
お試しください。
もちろんうまくいかない時は行動療法の専門家にご相談ください。
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