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強迫性障害と改善に向けての練習方法の注意点

臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人が書籍などを読み独学で行動療法を学び、苦手な場面を練習する時。

例えば、不潔が怖い人が汚いと思うものに、ちょっとだけ触ってその後手を洗っているケースがあります。
「練習したのによくならなかった」と言います。

まず不安な場面に直面する時間が足りません。
ちょっとやるだけではほとんど不安は変わらないでしょう。
むしろ嫌な思いだけが残りさらに嫌になるかもしれません。

あと、触った後に手を洗っては練習になりません。
結局は強迫行為をしているのですから。

「これくらいはいいだろう」
と思ってやっているとうまくいかないか、途中で改善が止まるでしょう。

ただただ嫌なことをするのが行動療法はありません。

こんな感じで自分なりに練習しているつもりでも、練習になっていない場合があります。
練習の仕方が大事なので、事前にきちんとしたやり方を学び、綿密な計画を立てた上で練習しましょう。

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