強迫性障害の家族の対応②

臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の家族や周囲の対応については、以前の記事でも少し書きましたが書き足しです。

本人の確認要求に応じていると症状が維持・悪化されていく可能性があります。

例えば、
①玄関のドアを閉めたかどうか気になる人に対して
閉まっているから大丈夫だよ」

②何度も手を洗う人に「もうキレイになったかな」と聞かれ
「もう十分キレイになっているから」

③「誰かにぶつかったかどうか」と聞かれ
「ぶつかってないよ」

④ある行動をした後に「何か恐ろしいことがおこるかも」と言われ
「何も起こらないよ~」

と、常識的な対応をしてしまうのがまずいのです。

こんな風に家族や周囲が対応していると、本人がその度に周囲に確認するようになります。
周囲を巻き込んでしまっていることで罪悪感を抱く人もいます。
そうしていくうちに結果として本人が苦しくなるのです。

このため治療には周囲の協力が必要であることも多いのです。

かといって、ただただ「あなたの要求には応じないよ」と言うだけではいけませんよ。
本人と話し合いながら合意の上でやっていくことが望ましいでしょう。

本人が了解があればご家族がカウンセリングに一緒に来ることは構いません。
一緒に協力して取り組んでいきましょう。

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