臨床心理士の鈴木です。
「うつ」で休職中の人の過ごし方について。
うつで休職中の場合、やはり最初のうちは休養です。
あせって「動かなきゃいけない」と思うと、悪化します。
落ち着いてきたら、軽い運動、楽しみなことを増やしていき、徐々に活動性を上げていきます。
ただ・・・これをするのが結構大変なんですけどね。
「それはわかっているけど、やる気がしない」「難しい」
となります。
ダイエットをしようとしている人に
「バランスの良い食事と適度な運動をすることがダイエットに必要ですよ」
と正論をいっても、続ける人は少ないのと同じです。
うつでない人でも何の予定のないのに朝早くおきて、外にいって運動なりを毎日繰り返すことができる人は少ないでしょう。
それを、うつの人がやろうとしてもなかなかうまくいかないものです。
夏など暑い時期は尚更動こうとする気持ちが萎えます。
この問題に関しては、ある程度スケジュールを立てるのが一つの手です。
前日などに何をやるか決めます。
「気分が良かったらやってみよう」
と思うとだいたいは実行できません。
多少気分の落ち込みがあってもやってみると気分が上昇することがありますので、それを体験することがうつの改善に必要です。
最初は何をやっても気分は変わらないと感じるでしょう。
まず家にいるよりはマシだと思えれば良いと思います。
ここで気をつけなければならないのが、活動内容と活動量です。
「気晴らし」「楽しいこと」が良いとは限りません。
「うつが治っていっている」「将来につながりそう」「自分がやりたいことをやっている」という活動を考えていくことがコツです。
それはちょっとした負担と感じることかもしれません。
そしてスケジュールを立てると多くの人は活動量多くしすぎて、落ち込むこともあります。
最初は一日一つくらいの小さな活動から始めましょう。
当然「うつなんだから動けないに決まっている」と思うに違いありません。
出来ない気持ちが強かったり、自分ではどう予定が立てられない時は、カウンセラーと相談してみましょう。
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