「 2010年10月 」一覧

相談システム

臨床心理士の鈴木です。

先日東京で行われた臨床心理士の会合に行ってきました。

テーマは「自殺対策」。

年間3万人くらいの方が自殺しているといわれています。

自殺の原因としては、雇用情勢、借金、アルコール、うつ病など様々挙げられていますが、一つのことが原因というよりも複数のことが要因となっていることが多いようです。

雇用情勢の悪化→解雇→借金→家族内でもめる→仕事のことでも家庭のことでも悩むようになる→うつ病→自殺
といったパターンが結構あります。

このようなパターンを防ぐためにうつ病治療のため医療機関を受診することが大切ですが、借金ある場合は弁護士だったり就労のことであればハローワークなど、様々な専門家の助けが必要です。

ただ、特に男性の方は困っても相談しないという方も少なくなりません。
私のカウンセリングを受けている方でも8割くらいが女性です。
男性は人に相談することへの抵抗感が強いのかもしれません。

もう少し相談のしやすいシステムや風土をつくる必要がありそうですね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


双極性障害について

臨床心理士の鈴木です。

今日はさいたま市介護支援専門員の集会に呼ばれて研修会の講師をしてきました。
場所はプラザイースト。
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テーマは「ストレスマネージメントとうつ、躁への対応」。
つまり普段困っている人を援助する専門家のストレス処理をどうするか、というテーマです。

認知行動療法を中心としたストレスマネージメントをお話してきました。
研修会は何度やっても、最初の5分くらいは緊張しますね。

「うつ」と「躁」への対応については時間がなくて詳しく話せず。
残念。

うつ病と言われている人の中には「躁」状態が隠れていることもあります。
いわゆる「双極性障害(躁うつ病)」というものです。
うつかと思えば、急に元気になったように思えて活動性が急に増したり、イライラ感が強くなったりします。
場合によっては高い買い物をしたり、気持ちが大きくなったりして周囲に迷惑をかけたり、あまり眠らなくても元気なままでいることもあります。
治ったと思ってそのままでいると急にうつになり「うつの再発か」と誤解されり、「性格の問題」と言われたりして良くなりません。

双極性障害は薬物療法をきちんと受けることが必要です。
それとここでも認知行動療法を併用することで、再発予防にもなります。
うつと躁状態を把握の仕方、対処の仕方、生活リズムの整え方、家族の対応、などを学ぶ必要性があるのです。

思い当たる方は、早めに相談してみましょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。