「 2010年03月 」一覧

不安障害のカウンセリング部屋以外でのカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

私はよくクリニック内をカウンセリング中にウロウロしています。

私のカウンセリングを受けたことがある人ならば「何かやってるな」と思うかもしれません。

カウンセリングというと「部屋の中で話を聞いているだけ」とか「話し合って助言される場」とイメージされる人もいるでしょう。
確かにそのようなケースが多いのは事実です。

しかし、場合によってはカウンセリングルームを出ることもあります。

例えばパニック障害の方でエレベーターが怖い人。
パニック発作への対処法を身につけてもらった後に私と一緒にエレベーターに乗ってみることもあります。

強迫性障害で「不潔だ」と思ったものに触れない人。
考え方や対処法を身につけてもらった後に私と一緒に「怖い」「不安」と思っていることを練習することもあります。

もちろん必要と判断した場合ですよ。

不安障害への治療はカウンセリング部屋で対処法を教えるだけでは不十分である事があります。
勇気をふりしぼって不安場面に挑戦しても、不安なことを微妙に回避する、「これくらいでいいか」と中途半端にやることによって、改善しないケースがあるからです。

これらの困難を補うため、カウンセラーと一緒に不安場面に挑戦することにより、効率的、効果的に練習できます。
また私の方はカウンセリング中で教えたことをさらに実践で指導することができるのです。
「一人だとどうしても勇気がでない」という人にも有効でしょう。

必要な場合には一緒に電車に乗ったり、自宅訪問したりします。

認知行動療法を実施している機関の全てがこのようなことをしているわけではありません。
色んな考え方のカウンセラーがいますし、カウンセラーは必要性を感じていても相談機関の方針でできないことがあるのです。
おそらく外に出たり自宅訪問したりする(できる)カウンセラーは少数派でしょう。

私はカウンセリング部屋以外のカウンセリングの有効性を実感していますし、口でいうよりも実践しながら教えた方がはるかに治療的だと思っています。
必要に応じて柔軟に対応できますし。

「本を読んでもよくわからない」「早くよくなりたい」「一人じゃ不安」「頭ではわかってるけど・・・できない」という人は私と一緒に対処法を練習することをお勧めしています。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


結婚式で「うつ」の話題

臨床心理士の鈴木です。

先日、知人の結婚式に出席しました。

銀座でのレストランウエディング。

銀座な街が見渡せるレストランで高級フレンチ。
ゴージャスです。

このような場に出席するとどんな職業かとよく聞かれます。
臨床心理士と答えると、「うつ」のことについての話題となることが多いです。

どの職場も「うつ」が多いとのこと。
そしてメンタルヘルスの専門家には「うつの人には励ますな、薬のんでやすませるように」と言われる。
「じゃぁ、周囲は何もするなってこと?」と思うらしい。
よくよく話していくと「うつ」の人にやや攻撃的な感情を持っている様子。

つまり専門家の話に納得いっていないのです。

このようなことは「うつ」の方の家族、職場の人間にも言えるでしょう。
「休んでいいよ」と言いつつも微妙に怖い顔をしている人なんかそうかもしれません。

ちなみに「うつ」が表面上には良くなっているけれど、まだまだ無理ができない場合もトラブルが起きやすいですよ。
周囲は「もう治った」と思いこみ、ここぞとばかりに叱咤激励するパターン。

こんな場合でも認知行動療法のような積極的なカウンセリングがあること、「うつ」に効果があることがわかると、家族が協力的になってくれることもあります。

家族に対する「うつ」の情報提供が大事なんだろうなぁと再認識させられました。

結婚式は「涙のない結婚式」にしたいという新郎新婦の希望だったそうです。
その希望通り最後まで笑いのたえない結婚式でした。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


一人が良いけど、一人は嫌だ

臨床心理士の鈴木です。

「人付き合いが苦手」と悩んでいる人でこのような人はいませんか?。

人とつるむのが苦手。
できれば一人の方が良い。
だけどずっと一人は嫌だ。

「一人が好きだけど、一人は嫌だ」という一見矛盾しているようです。
どっちも自分の本当の気持ちなんですけどね。
「一人が好きなこともあれば、一人が嫌なこともある」ということ。
だから「どっちが本当の自分か」と考える必要はないのかもしれません。

そもそも「人付き合いが苦手で悩んでいる」という時点で「一人は嫌だ」って言っているようなものです。
つまり人付き合いを重視しているのです。
本当に人付き合いがどうでも良いと思っている人は、あまり人付き合いでは悩みませんから。

このように悩んでいる事柄には、自分が大事にしている願望や価値観が見え隠れするものです。
「悩んでいることを忘れよう、変えよう、何とかしよう」とするのは当然の気持ちかもしれませんが、今一度自分のストレス、悩みごとを振り返ってみてはいかがでしょうか。
自分の気持ち、価値観を考えるチャンスになるかもしれませんよ。

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