臨床心理士の鈴木です。
今日、さいたま市桜区役所で、市役所、病院、施設職員、民生委員さん対象の研修会講師をしてきました。
ここ数ヶ月はシンボジウム資料や研修会のテキスト作りに追われていましたが、今年は最後の研修会。
研修の題名は「援助者自身のストレスマネジメント」
つまり対人援助の仕事をしている人自身のストレス対処について。
人を援助する側の人間もストレスを抱えているものです。
臨床心理士や精神科医であれば「悩みはないだろう」「あまり悩まないだろう」と思われがちです。
ところが援助職であっても同じ人間。
やっぱり悩むのですよ。
マイナス思考にもなるし、イライラもします。
それに囚われるかどうかが鍵となるのですが。
研修内容は「悩んだときの心の持ち方」「休みの日のすごし方」「対人関係のポイント」「眠れないときの対応」「息苦しい時の対応」「緊張したときの対応」。
名前こそ出しませんでしたが、ほとんどが行動療法的なやり方をお話しました。
13時30分からの開始ということもあるせいか、途中で寝てしまっている人も。
研修を受ける立場になったら受講態度に気をつけないとなぁと、研修をする立場になってよく思う。
「つまらないのかな」「わかりにくいかな」「起きて聞いてくれないかな」と頭をよぎりますが、眠くても起きてくれるような研修をしなくてはいけませんね。
その辺の対策をもっと考えておけば面白くなったかなぁ。
来年に活かそう。
受講者の数人から感想を聞きましたが、「初めて聞いたことばかりでした」と。
専門家でもメディアや一部の根拠のない理屈の影響を受けすぎているところがあるようで、メンタルヘルスについて正確な情報が入ってきていないのです。
ちょっとでも考え方が柔軟になっていくと新しい方向性が見えてくるものです。
これは専門家でも患者さんでも変わらないのかもしれませんね。
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