臨床心理士の鈴木です。
うつ病で休職中の人は企業側から「ゆっくり休んでうつが完全に治ってから出社してきなさい」と言われていることが多いようです。
しかし本当にゆっくり長期間休んでだけいたら、体力が落ちてきます。
また会社の様子も変わり元にも戻りにくくなり、結局退職・・・ということになりかねません。
ということで、うつで休職中の方が気をつけてほしい点について。
睡眠対策について睡眠薬以外の方法を知っていますか?
眠れないのに寝床に数時間もいる、なんてことしてませんか?
これには睡眠薬だけでなく、別な対応をとると改善する可能性があります。
よくあるのが復職に向けて「図書館に一日いきなさい」と医師からの指示されたというお話。
集中力を養うとか、日常生活を整えるとかそういう意味なんでしょうが・・・。
普通に考えて用もないのに図書館に一日いてもつまらないですよね・・・。
図書館好き、読書好きの方にはいいかもしれませんけど。
そうでない人には、他のすごし方を考えてたほうが良いですよ。
日曜日などの休日は平日の疲れをとるために、昼過ぎまで寝てその後も動かないですごしていませんか?
こんな過ごし方だけでは夜に眠れなくなったり、落ち込む時間が増えかねません。
だいたい休日の翌日がつらくなります。
復職後は休日の過ごし方も非常に重要ですので覚えておく必要性があります。
「将来のことを考えると不安になって、だるくなって動けない」という方も多いでしょう。
そんな時にどのような考え方をすれば良いか、そして動きやすいかについても知っておくと便利です。
これらの注意点について医師との数分の診察だけで詳細を話し合うことはほとんど無理だと思います。
人によって適切な過ごし方は異なりますので、その人に合った休職中の過ごし方を考えていかなくてはいけません。
認知行動療法などのカウンセリングでよく対処方法をお話することが多いのですが、やってもらえると結構良くなっていきます。
お薬以外に対処方法を知っておくことは再発防止だけではなく、後々お薬をやめる時にも役に立ちますよ。
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