臨床心理士の鈴木です。
パニック障害の方が陥りやすいパターン。
電車に乗る前に抗不安薬を飲んだり、音楽を聴きながら電車の中ですごしていたりする場合があります。
全く電車に乗れなかった方が、最初のステップとしてやるのは良い場合もあります。
そうしているうちに、自然に色々とできるようになり、治ることもあります。
しかし、そうしているうちに
「薬がないと不安で外出できない」
「音楽をきいたり、気をそらすことをしないと電車に乗れない」
となると、問題になります。
結局、短期的な対処方法を繰り返しているにすぎない場合です。
「薬を飲んで以前よりは良くなったけれど、何年間もパニック発作に悩み続けている」
となるのです。
例え一度発作がなくなったなぁと感じても、しばらくして発作が起こると「治っていない」と考え、落ち込みます。
その繰り返しになってませんか?
実は不安「場面」に挑戦するだけでは、良くならないこともあるのです。
「この体の感覚は発作では?」と、不安なのは状況だけでなく、パニック発作が起こりそうなときの身体的感覚だったりします。
発作の感覚が怖いから薬を飲み、発作の感覚にいつまでも慣れず発作を恐れ続ける。
そうするとちょっとした体の変化にも敏感になり、薬や対処方法を考え・・・と、なかなか治らないとなります。
ですから、場合によって頓服や呼吸法などのリラクゼーション、音楽を聞いたり、水を飲んだり、ガムを食べる、人と話し続けるといったことは、症状を維持している要因にもなるのです。
医師やカウンセラーに「少しずつ練習していきましょう」と言われて実践しても良くならない、といったことを相談されることが多々あります。
何を不安に思っているかをきちんと見極めていかなければ、症状は持続するのです。
長い間薬を飲んだり、気をそらすことに必死になっている方、思い当たりませんか?
できるだけパニック障害に効果が認められている認知行動療法専門のカウンセラーに相談することをお勧めします。
うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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