カリスマカウンセラーについて

臨床心理士の鈴木です。

ちょっと本屋さんで心理学コーナーをのぞいたところ、本の著者で知っている名前が。
よくよくみると「カリスマカウンセラー」なんて書いてある。
カリスマ・・・本人を知っていると、笑ってしまう。
その人が実力ないとか、悪い人だとかでなくて、その人が「カリスマ」かと思うと。
本人がつけたのかどうなのかはわかりませんが、どう思ってるんだろう。
きっと周囲からもつっこまれているに違いないでしょう。
出版業界も大変なんですねぇ。

当然のことかもしれませんが、「カリスマ」「ベテラン」などとりあえず本を読む人に信用をとりつけようと必死なんでしょう。
よく飲食店や美容室の宣伝で「有名人もお忍びでやってくる」といったのと同じですよね。

よくわからないような心理系の資格を名乗っていたり、「~の第一人者」と称しているわりにはなんの活動もしていない人だったり。
書いてあるのが良いものであればそれで良いのですが・・・。
一般の方でこのような本を見て、根拠のないことを信じ込み、悪循環になっていく人も少なくないようです。
一番多いのは「病気になったのは、幼少時の両親からの愛情不足が原因」といって親を責め、何の解決もしないパターン。
これは一部の臨床心理士でも同じですけどね・・・。

たまに「またか・・・」と思って本をみてみると、中身が濃く、最新の治療法に基づいているものとかもあって、人やタイトルとかでは決められないこともありますが。

でも知っている人が「カリスマ」となると・・・やはり笑えます。

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