「 2009年03月09日 」一覧

不登校のカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

行動療法の合宿形式の勉強会がありました。

しかも2泊3日。

朝から晩までぎっしり事例検討会。

事例検討のあとは朝方まで行動療法について熱く語り合っているという、なんともハードな勉強会です。
ほぼ3日間寝不足ですごしてしまいました。

愛知県の旅館で行われたこの勉強会。
まず驚いたのはエレベーター。
090307_1200~0001

このエレベーター、階数のボタンを押しても光らない。
つまり、自分がどの階を押したのか、今自分がどの階にいるのかが分からないという、画期的なエレベーターです・・・。

あと、手すり。
旅館内の色んな場所の手すりがガクガクしています。
つまり触ってはいけない手すり。
090307_1850~0001

今回の勉強会は有名なカウンセラーや医師か大学院生が多く、私のように現場に出ている一般のカウンセラーは少ない印象でした。

色んな事例がありましたが、結構私の勤務している機関でも実際に良く聞くことがありました。

例えば、私のところで良く聞くのが、様々な心の病で不登校になっている子どもの相談をした時、相談機関から「お子さんの言うことを受け入れて、言うこと聞いて下さい」「絵や箱庭で気持ちを吐き出すとよくなるんですよ」「退行してるんですよ」「両親の愛情不足からこうなったのですよ」「登校刺激しないで見守りましょう」と言われるパターン。

こんなことを言う相談機関があったら、別な相談機関に行くことをお勧めします。
良くなるものも良くならない可能性が高くなります。

「両親の愛情不足」「退行」「箱庭」「絵画」のみ使ったアプローチは「心の病」に効果が認められていません。

今回の勉強会に来ている方は基本的には治療的な根拠のないアプローチはしない方ばかりだと思います。
私のカウンセリングを受けている方で、埼玉から引っ越す方などがいたら、私が知っている治療者を紹介もしています。
さすがに、全県ではありませんが・・・。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。

他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。