過食症の精神療法

臨床心理士の鈴木です。

今日は朝から夕方まで都内某所で勉強会でした。
早く到着したため、朝からランチの場所を探しウロウロしてました。

そのうち朝早くからやっている、たい焼き屋さんを発見。
朝から買う人はいるのだろうか・・・。
おやつに食べたいような・・・と葛藤しましたが、誘惑に打ち勝ち会場へ。

いつも思うのですが、この勉強会は年齢層が高いような気がします。
私が若手の方になっている感じです・・・多分。

今回は対人関係療法の勉強会で「過食症」についてでした。

対人関係療法は認知行動療法とともに、現在のところ過食症に対して効果が認められている方法です。
今のところは過食症についてはこの二つの方法以外で効果が認められている精神療法はなかったかと思います。

様々な書籍やサイトを見ると、「過食症は親の愛情不足によるもの」「心の傷によるもの」「アダルトチルドレン」「共依存」が原因と書いてあるものが多いのですが、そのような根拠はありませんし、そのようなアプローチが有効であるという根拠もありません。
残念ながらそんな根拠のないアプローチを実施するカウンセラーもかなりの数がいます。

過食症の方もそのご家族も、良くなるためには治療法に対して正しい知識をもつことが必要です。

もし、過食症の方で、そのようなカウンセリングを受けていて良くなっていないのであれば、認知行動療法や対人関係療法をしている機関を探すことを強くお勧めします。
もちろん、これから治療機関を探す方は、最初から認知行動療法か対人関係療法を実施している機関を強くお勧めします。

今回の勉強会もこじんまりとしていました。
しかも意外に臨床心理士が少なかったのが印象的でした。
欧米では効果が認められていても、日本での認知度は低いようです。
それでも最近になって対人関係療法が厚生労働科学研究に参加できるようになったとのことです。

私は認知行動療法が主ですが、うつや過食症の方に対しては対人関係療法を実施することもあります。
実施している機関が認知行動療法以上に少ないので、対人関係療法を受けるために遠方から来る方や、対人関係療法の専門機関から紹介されてくる方もいます。
早く対人関係療法が普及して過食症の方に役に立ってほしい。

過食症の方、そのご家族も、是非ご相談ください。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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