臨床心理士の鈴木です。
うちのカウンセリングの特徴の一つがうつ病や不安障害で悩んでいながら働いている方、休職している方に対する支援です。
以前のブログでも書いたのですが、うつ病や不安障害で休職している人は、薬を飲んで休んでくださいといわれ、ずっと休んでいきなり復職して再発を繰り返す方が多い印象です。
休んでいて自然に良くなるなら休んでいれば良いと思います。
良くならないのなら別の手を考える必要性があります。
休んで良くならないなら「じゃぁ、何をすればいいの?」と思いませんか?
医師に相談して「とりあえず無理せず休んでください」だけ言われて、何をすれば良いかわからずいきなり復職して、再発してさらに自信をなくしていませんか?
再発を繰り返すと周囲から
「さぼっているでけじゃないか」
「性格の問題じゃないか」
と思われやすいような気がします。
そうすると「生育歴が問題じゃないか」など過去に原因を求めて、両親を責め、生い立ちを悲しく思い、結局良くならず、慢性化していくパターンが多いという印象です。
「原因」を知ることと「良くなること」は「心の病気」では別です。
「心の病気」の「原因」は現在でも不明であり、不明でも認知行動療法などのアプローチがうつ病や不安障害に有効であるというデータが出ています。
会社側からは「病気が治ってから復職して下さい」と言わているパターンがほとんどです。
病気が治ったかどうかなんて自分ではわからないのではないでしょうか。
本当は準備をして勤務しながら徐々に心と体のリハビリをしていくことが望ましいのですが、そんなに休職者にとって恵まれている会社は少ないと思います。
そうするとできる限り再発を繰り返さないような予防策をしていく必要性があります。
そんな時にカウンセリングが役に立ちます。
うちのクリニックのカウンセリングでも復職支援プログラムとして復職のための個別指導をしています。
休職の理由は人それぞれなので集団ではなく個別プログラムでなければならないと考えています
特に休職中のすごし方、復職に向けての準備は大事です。お困りの方は復職前に早めにご相談下さい。