臨床心理士の鈴木です。
私のところにいらっしゃる患者さんで多いのは、
うつ病とパニック障害の方です。
その次に社会不安障害や強迫性障害の方が多い印象です。
時折、統合失調症や不登校、原因不明の心身の不調の方など。
何の病気であれ、
生活に支障がでるようになってから
数年経っていることがほとんどです。
精神科のお薬による治療を受けるのにまず時間がかかるようですが、
カウンセリングを受けるとなると
踏ん切りがつくまでさらに時間がかかるようです。
この理由の一つは
「カウンセリングで本当によくなるのだろうか?」
ということだと思います。
どうしても
「話を聞くだけ」
「こころの整理をするところ」
というイメージがあるようです。
それだけでよくなる方もいらっしゃいますが、
多くはそれでよくなることはありません。
自然治癒とほとんど変わらないでしょう。
「過去の親子関係について話してください」
「あなたの好きなことを話してください。私は聞いているだけです。カウンセリングではアドバイスはしません」
などというカウンセリングを何十回と受けている方は、
カウンセリングの継続を一度考え直してみることをお勧めします。
もちろん、そのようなカウンセリングで良くなっているのなら問題はありません。
私は認知行動療法を主としていますが、
認知行動療法は積極的に問題解決に取り組みます。
パニック障害で電車に乗れない方などは
5~10回程度で電車に乗れるようになり
終結することが多いと思います。
私は何年もうつ病や不安障害で悩む前に、
早めにカウンセリング(認知行動療法)を受けて見ることをお勧めします。
認知行動療法はうつや不安障害の治療や再発予防の対して
効果的であるという様々なデータが世界中で出ています。
それにもかかわらず、
日本では効果的なカウンセリング方法の普及が遅れています。
インターネットや書店で様々な情報が手に入りますが、
効果に対して実証的データがあるカウンセリング方法は多くはありません。
一般の方がそれを見分けるのは難しいと思います。
でけるだけこのブログで役立つ情報も提供していきます。