「 2009年06月 」一覧

カリスマカウンセラーについて

臨床心理士の鈴木です。

ちょっと本屋さんで心理学コーナーをのぞいたところ、本の著者で知っている名前が。
よくよくみると「カリスマカウンセラー」なんて書いてある。
カリスマ・・・本人を知っていると、笑ってしまう。
その人が実力ないとか、悪い人だとかでなくて、その人が「カリスマ」かと思うと。
本人がつけたのかどうなのかはわかりませんが、どう思ってるんだろう。
きっと周囲からもつっこまれているに違いないでしょう。
出版業界も大変なんですねぇ。

当然のことかもしれませんが、「カリスマ」「ベテラン」などとりあえず本を読む人に信用をとりつけようと必死なんでしょう。
よく飲食店や美容室の宣伝で「有名人もお忍びでやってくる」といったのと同じですよね。

よくわからないような心理系の資格を名乗っていたり、「~の第一人者」と称しているわりにはなんの活動もしていない人だったり。
書いてあるのが良いものであればそれで良いのですが・・・。
一般の方でこのような本を見て、根拠のないことを信じ込み、悪循環になっていく人も少なくないようです。
一番多いのは「病気になったのは、幼少時の両親からの愛情不足が原因」といって親を責め、何の解決もしないパターン。
これは一部の臨床心理士でも同じですけどね・・・。

たまに「またか・・・」と思って本をみてみると、中身が濃く、最新の治療法に基づいているものとかもあって、人やタイトルとかでは決められないこともありますが。

でも知っている人が「カリスマ」となると・・・やはり笑えます。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


情報とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

パニック障害や社会不安障害、強迫性障害の方からよく聞くことで、病気関係の情報を得ないようにしているといったことがあります。

それぞれの病気のことを調べ時にいろんな症状が書いていて、その時は自分になかった症状をみると意識するようになり、本でみた症状が出現してしまうから、という理由が大半です。

治療においてはそのような情報が耳に入ってきても大丈夫だと思えるようにしていくのですが、病気に対して間違った情報を得てしまうよりは、知らない方が良いのかなと感じることもあります。

いずれにしても、患者さんにとって五感から入ってくる様々な刺激に敏感にならざるを得ないであろう状況は、相当しんどいことなんだと思います。
「何も感じないようになりたい」と訴える方も少なくありません。

このようなしんどいことも早めに「適切」な治療を受けることによって改善していきます。
治療について様々な情報が流れていますが、実際のところ治療的根拠のある方法はそれほど多くはありません。
そこまでつらいと思う前に、早めに認知行動療法のような治療的根拠のカウンセリングや薬物療法を受けることをお勧めいたします。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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携帯電話と講師とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

今回は近況報告。

先日ついに買いました。
携帯電話。
もちろん機種変更ですが。
4年半ぶりです。
まぁ、新しくなってもほとんどの機能は使いません。
しかも、メールも電話も全くしないため、いまだにどのように使うかもあまりわかりません。
せっかく私としては初の赤外線機能がある携帯電話を買ったので、いつかやってみたい。
今更、友人などに赤外線・・・ってわけにいかないので、連絡先をしらない人を探してみようと思ってます。
しかし、どうやって連絡先を知らない人を探そうか・・・。

それとまた勉強会の講師の依頼がありました。
さいたま市内のある専門職がみんな集まる研修会のようです。
今回も2時間前後話をすれば良いのだろう・・・と安易な気持ちで引き受けましたが、引き受けた次の日・・・
依頼者「鈴木さん、大事なこと忘れてたけど、9時から16時半までだから」
私「他に誰か講師するんですか?」
依頼者「もちろん鈴木さん一人で」
結構長い時間・・・。
どうしようかな・・・と考えました。
さらに、ここ2年間は著名な先生を呼んでの研修会だったようです。
しかし「長い時間だし、不安だからやらない」なんて私が言うと、きっと私のカウンセリングを受けている患者さんから怒らそうですね・・・。
というわけで、引き受けました。
私は現場の臨床心理士なので、大学の先生などの研修会ではあまりしないような、現場の感覚を活かした研修会ができるようがんばってみようかと思います。
今回は余計な話はしないように気をつけよう。

ちなみに患者さんから「研修会いきたいんですけど、参加できますか?」と聞かれることがありますが、よくありがちな一般の方用に高いお金をとって「カウンセリング講座」をするということはしていません。
一般の方対象の研修会をすることは少ない方です。
1年半くらい前にさいたま市の保健所で精神障害者の家族教室をした程度です。
私の場合はだいたい専門職からの依頼での専門家用の研修会が多いのです。
もし、一般の方用に何かすることがあればお知らせしますね。

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うつと不安と家族とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

NHKでやっていた「うつ」についてのドラマが3回で終わっちゃいました・・・。

もっと続くのかと思っていたので少し残念でした。

2回目はウトウトしてしまいほとんど見られず。
結局初回と最終回のみになってしまいました。

ドラマの精神科医はドラマとはいえど、現場でやっていることに対して誤解を与えかねない言動が多いような気がしましたが、「言葉」が人を悩ませる?(違っていたらすみません)という旨のことを言っていたのは良かったと思います。

「自分は価値のない人間だ」と「考える」のは仕方のないことです。
その考えを無理やりプラスに考えたり、反論したりしたところでドツボにはまります。
ドラマでいっていたように、考えるのは仕方のないこととして、「言葉を流す」という方が良いこともあるのです。

もちろんそうすると「こんな考えを流すことなんかできない」と「考えて」しまう人も多いでしょう。

その変のことをカウンセリングではもうちょっと詳しくやっています。

それと、このドラマは「うつ」の本人だけでなく、その家族にも焦点を当てていることがよかったのでしょう。
うつ病だけでなく、パニックや社会不安障害、強迫性障害を患っているご家族の方もどうしてよいかわからない、ということをよく聞きます。

患者さんだけでなく、ご家族の方も一緒に対応方法を学んでいくと、治っていきやすいような気がします。

ご家族の方も悩んだら遠慮せずにカウンセリングへお越しください。
何らかの方向性を見出していけるようアドバイスをいたします。

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うつとドラマとカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

NHKでやってますね。

「ウツ」についてのドラマ。

マンガで出たものがドラマになっているようです。

「ウツ」についてよく説明されているようなことが、ドラマでも取り上げられています。

もちろん気になることも少しあります。
精神科医役のお医者さんが「ウツ」は早くて3か月、遅い人で2年位で治る、といったこと。
実際は薬だけ飲んでいても2年以上かかる人なんてたくさんいます。

「周囲が気晴らしに誘ってはいけない」というのも良くいわれいることです。
ドラマでは気晴らしに誘って行動した結果悪化しているといった教科書な事例。
気をつけていただきたいのが、「気晴らしに誘う」ことが「ウツ」にとって必ずしも悪化条件とは限らないということです。
気晴らしに誘ってはいけない時に誘うからいけない、ということだと思って下さい。

それに気をつけないと「薬飲んで何か月も十分に休んだけれどもよくならない」といったことに、なりかねません。

それでも、ウツについて全く知識のない方にとっては役にたつでしょう。
あくまでも一つの「事例」とみることが一番役に立つと思います。
あまりこのようなドラマはみたことがないので、とりあえず次回もみてみようかと。

あと素人目からすると藤原紀香と原田泰造というメインの組み合わせは何となく面白い組み合わせなような気がします。

ドラマで出てきたところで気になるところや、補足、一般の方が誤解してしまいそうなポイントがあれば、勝手にこのブログで指摘していきます。

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